IT業界における女性プログラマーの数は、統計によれば世界では男性の約20%程度となっており、日本では正確な統計の発表はありませんが、一般的にその半分の約10%程度と推定されています。つまり、日本で現在活躍する女性のプログラマーは非常に少なく、またIT業界の中でもソフトウェアに限って言えば仕事内容を問わず、この業界で働く女性の割合は全体の約19%という統計があることから、一般的な職業に比べ性別に偏りがあると言えます。
そして、その理由に関しては、現在活躍される方々が学生であった頃の1980年代および90年代において、理系を専攻される方は圧倒的に男性が多く、特にコンピューターサイエンスに触れる機会が少なかったことによるとの指摘があります。もっとも、コンピューター自体に触れる機会がなかったという訳では当然なく、むしろ会計処理やデータ入力など事務系の仕事等で触れる機会は多く、またその扱いにも慣れている方が多くなっています。
そのため、現在仕事を辞めて家事や育児を行う方の間では、その扱い慣れたコンピューターと技術さえあれば場所を問わずまた働く時間も柔軟なフリーランスや派遣も多いプログラマーの仕事に注目を集めています。そして、教育機関においてもコンピューターサイエンスを学ぶ機会が多くなっており、理系を専攻する女学生の数も増えていることから、今後日本のIT業界に於いてその活躍が期待され可能性が広がっています。